かなえの雑記ブログ

文系SE→Web広告コンサルの雑記ブログ。徒然なるままに書きます。

イタリア旅行記⑥(ミラノ→ローマ)

この日は8時台の鉄道で、ローマに戻ります。
何度か使用したitaloですが、一度良いシートにも乗ってみたい。。ということで、1等車にあたるPrimoというクラスのシートを事前予約していました。

italoのPrimoシート
italoのPrimoシート

このシートは、革張りのゆったりとしたシートで、コンセントもついており、無料のドリンクサービスまでついています。
ありがたくアイスティーを何杯かいただき、3時間半の列車旅を満喫しました。
途中、ボローニャフィレンツェも通りました。

3時間半はあっという間に過ぎ、ローマテルミニ駅に到着しました。
テルミニ駅から、バスでナボナ広場近くのB&Bへ移動します。
バスチケットは、大きな駅では窓口で、小さな停車駅ではタバコ屋さんで購入できます。
イタリアでは、タバコ屋さんはコンビニのような立ち位置で、タバコ以外にもバスチケットを売っているほか、パニーニやペットボトルの飲料を売っているところもあります。
テルミニ駅からナボナ広場へ行くバスは観光客から地元の人で非常に混んでおり、様々な社会階層の人がいます。
スリに気をつけながら、30分ほどバスに(激しく)揺られ、ナボナ広場に到着。

ナボナ広場
ナボナ広場

B&Bは広場から少し歩いたところにこじんまりとあります。
www.booking.com
レセプションの方は非常に親切で、チェックインの時間まで荷物を置かせてもらうことになりました。

荷物を置いてからは、B&Bの近くにあるおしゃれなワインバーで、まずランチです。

CiPASSO Vineria Bistrot
CiPASSO Vineria Bistrot

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ハムの乗ったブルスケッタと、ズッキーニでできたラザニアのようなものを、スパークリングワイン、赤ワインと一緒にいただきました。
ブルスケッタ
ブルスケッタ

ラザニアのようなもの
ラザニアのようなもの

小麦を使用したメニューは少なく、とても健康志向なバーのようです。
それまで重い料理が多かったので、新鮮でした。
(と言いつつ、この後定番のジェラートを美味しくいただきました。)

ランチ後、ナボナ広場へ。
観光客が非常に多く、また観光客目当ての売り子も沢山いました。
ナボナ広場には大きな噴水が1つと、小さな噴水が2つあり、世界4大河を表しているそうです。

ナボナ広場から歩いて、パンテオンに向かいます。

パンテオン
パンテオン

パンテオンは非常に大きな建物ですが、これが紀元後すぐに建てられたとは、驚きです。
しかも、保存状態が非常に良く、古代ローマ時代以降、キリスト教社会になってからも、破壊されずに、礼拝堂のような形で使用され続けたとのことです。
今でも、8月の原爆記念日には、このパンテオンにバラの花びらが敷き詰められ、祈りが捧げられるとのことです。
内部は、非常にシンプルな作りになっていますが、天井に採光のための穴が空いており、そこから空が見えるので、とても神秘的な空間でした。
パンテオン 内部
パンテオン 内部

パンテオン 天井
パンテオン 天井

直島の地中美術館にある作品を思い出しました。
また、この穴により、雨が降ると床が水浸しになるはずですが、床にはなんと排水穴があいており、水が貯まることはないとのことです。
当時の人々の頭の良さにはただただ驚くばかりです。

パンテオンから歩いてトレビの泉へ。

トレビの泉
トレビの泉

ここも観光客で大賑わいで、スリに気をつけつつ、遠巻きから鑑賞。
意外とコインを投げている人は少ないように感じました。

さらに歩いて、スペイン広場へ。

スペイン広場
スペイン広場

このスペイン広場、以前はみんな階段に座って、憩いの場となっていたイメージがありますが、今は座り込み禁止になったとのことで、警察官が厳しく見回っていました。
ここだけでなく、観光地にはどこにでも警察官と軍人がおり、治安向上とテロ対策に尽力していることがよく分かりました。
実際、以前ローマを訪れたとき(10年ほど前ですが、、)よりも格段に治安がよくなっていることを感じました。

スペイン広場の階段を上り、少し左手に進むと、高台の公園に行くことができます。
この公園は、観光客が少なく、ローマをのぞむことができ、良い場所でした。

スペイン広場近くの公園
スペイン広場近くの公園

ベネチア広場の建物が非常に良く見えます。

スペイン広場の階段を降りてから、暫くショッピングストリートやガレリアを散歩していると、小さな路地で、1組の男女がやってきて、小さな帽子を置きました。
何を始めるのだろうと眺めていると、音楽を流しはじめ、オペラを歌い始めました。
この2人、プロとまではいかないものの、音大生かな?と思うほど上手く、間近でオペラを聴くことができたことに感激してしまいました。
路地にはみるみるうちに人が集まってきて、1曲終わる毎に拍手が巻き起こります。
Ave MariaやTime to say goodbeyなど3曲を歌って、終わりとなりましたが、思わず後で動画を見返してしまうくらい良い出会いとなりました。
amareduoというコンビで活動しているとのことです。

歌い始める2人組
歌い始める2人組

amareduo
amareduo

美しいローマの夕焼けを眺めながら、いったんB&Bに戻り、ちょっと休んだあと、サンタンジェロ城の夜景を見に行くことにしました。
B&Bから北に少し歩き、川沿いに歩いていくと、ライトアップされたサンタンジェロ橋とバチカンのサン・ピエトロ聖堂が見えてきました。

夜のサン・ピエトロ大聖堂
夜のサン・ピエトロ大聖堂

ライトアップが川の水面に映り、とても神秘的な景色でした。
そこからさらに川沿いに歩くと、サンタンジェロ城に到着しました。
サンタンジェロ城
サンタンジェロ城

こちらはオレンジがかった色にライトアップされており、荘厳な印象でした。
花嫁姿の女性が何人か写真を撮りに来ていました。

そこから歩いてナボナ広場に戻り、B&Bにほど近くのレストランのテラスでディナーにしました。

Old Bear
Old Bear

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少し野菜が恋しいということで、ミックスサラダと、トマトソースニョッキと、赤ワインを注文しました。
トマトソースニョッキ
トマトソースニョッキ

このニョッキ、今までに食べたことのないサイズで、柔らかく、とても美味しい1皿でした。

11時頃まで賑わっているナボナ広場を脇目に、B&Bに戻り、ぐっすり休みました。

イタリア旅行記⑤(ベネチア→ミラノ)

この日は早起きして、市場へ向かいます。
市場はまだ準備中のところも多かったですが、新鮮な海鮮や野菜が並べられており、とても雰囲気ある市場でした。

ベネチアの市場
ベネチアの市場

近くでは、迷ってしまったのか、野良なのか、犬があたりをぐるぐる歩いていて、道行く現地の人に挨拶されていました。
イタリア人は犬を連れている人が非常に多く、スーパーや電車やレストランにも犬連れが多いです。
彼らがいかに犬を家族の一員として大事にしているのかが分かります。

早朝のリアルト橋は、まだ露天やお店やレストランが開店しておらず、非常に静かでした。
それでも、水上バスや水上貨物船がひっきりなしに行きかい、ベネチアの人々の日常を感じさせました。

B&Bでは、朝の鉄道に乗る私達のために、ホストの方が特別に早めに朝食を用意してくれていました。

B&Bでの朝食
B&Bでの朝食

この朝食が絶品で、様々なケーキ、ふかふかのパン、様々なハムやチーズ、シリアル、フルーツに加え、ホストの方が入れてくれたカプチーノと手作りのパンナコッタをいただきました。
あまり時間がなく、ぱぱっといただきましたが、毎朝食べたくなるような温かい朝食でした。
このB&Bでの経験は、ベネチアでの滞在を心温まるものにしてくれました。

惜しみながらもB&Bを後にし、水上バスでサンタ・ルチア駅へ。
駅前から眺めるカナル・グランデは相変わらず豪華で、名残惜しい気持ちになりました。
小さいながらも、他にはない景色と文化が息づく町でした。

サンタ・ルチア駅からitaloに乗り、行きと同じ大きな橋を渡って、今度はミラノへ向かいます。
途中、ロミオとジュリエットの舞台であるベローナも通りました。
3時間ほどの列車旅の後、ミラノ中央駅に到着しました。

ミラノ中央駅
ミラノ中央駅

ミラノ中央駅は非常に大きな駅で、行き交う人も都会的でおしゃれな人が多かったです。
駅を出てからの景色も、それまでに周った町とは異なり、大きな建物と道路が多く、都会的なものでした。

この日のB&Bは、ミラノ中央駅からほど近い建物の一室です。

B&B Casa Grace
B&B Casa Grace

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私達が到着したときには、B&Bのドアが工事中で、入り口が分からず、オーナーの方に電話して、なんとか場所が分かりました。
予定よりだいぶ早く到着したにも関わらず、オーナーの方は非常に親切で、特別に早めに部屋に案内してくれ、荷物を置いたり、休憩したりさせてくれました。

B&Bで一休みした後、電車でミラノ大聖堂近くのレストランへ。
地下鉄の路線図も非常に大きく、今まで周ってきた町との規模の差がよく感じられました。
レストランは、以前日本のガイドブックにも載ったお店らしく、地元の方も多く来店していましたが、観光客の扱いにも慣れた感じで、いかにもプロといった感じのおじいちゃんウェイターが、ユーモアたっぷりにミラノ料理であるカツレツ、リゾット、ティラミスそれに合うワインのおすすめを用意してくれました。

Trattoria Milanese
Trattoria Milanese

ミラノ風カツレツ
ミラノ風カツレツ

ミラノ風リゾット
ミラノ風リゾット

ティラミス
ティラミス

Trattoria Milaneseが載っているガイドブック
Trattoria Milaneseが載っているガイドブック

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日本人や観光客のことをよく理解しており、ちょうど良い量でオーダーしてくれました。
ここで、サイ○リアのミラノ風ドリアはなぜミラノ風なんだろう?と思い立ち、調べてみました。(笑)
実は、イタリアには、ドリアというものはないのだそうです。
ただし、このミラノ風リゾットの黄色いライスと、ミラノ料理でよく使われるクリームが、ミラノっぽい!ということで、雰囲気からミラノ風ドリアと名付けているとのことです。
。。なるほど。

今まで周った町で食べたイタリアンとは異なり、大分脂っこい料理だったものの、意外と胃もたれすることはなく、ちょっと休んで、この街の中心であるミラノ大聖堂へ。

ミラノ大聖堂
ミラノ大聖堂

今まで見た他のドゥオモや寺院と異なり、ゴシック建築のかっこいい聖堂です。
内部も、豪華絢爛といった感じではないですが、荘厳な雰囲気でした。
ミラノ大聖堂 内部
ミラノ大聖堂 内部
地下には、聖カルロ・ボロメオの遺骸や遺物が安置されていました。
この聖カルロ・ボロメオという人ですが、自らの危険や財政を顧みず、当時大流行していたペストで亡くなった方の埋葬や患者のサポート、教会の風紀改革に尽力したとのことで、早々と聖者に認定されたそうです。

ミラノ大聖堂は、エレベータまたは階段で屋根の上に上ることができます。
我々は大人しくエレベータで上りました。

ミラノ大聖堂の屋根の上
ミラノ大聖堂の屋根の上

この日は雨で見通しが悪かったのと、他の町と異なり、周辺の建物が高いので、見晴らしが良い、といった感じではなかったですが、屋根の上にまでも多くの彫刻が施されており、細部を眺めることができました。

大聖堂の周囲には、カフェや服飾品店が多く並んでいます。
カフェで少し休んだあと、ガレリア(中世の室内商店街)を訪れました。

ガレリア
ガレリア

このガレリアには、プラダ本店があるほか、床のモザイクが美しく、なかでも雌牛のモザイクの上でかかとで止まらずに3回転すると、幸福が訪れると言われています。
多くの人がチャレンジしており、私もチャレンジしてみましたが、止まらずに回転することなど不可能でした。。
ガレリアの雌牛のモザイク
ガレリアの雌牛のモザイク

ガレリアを後にしてからは、お目当てのお買い物です。
大聖堂付近には高級ブランドのブティックをはじめとし、イタリアブランドのお店がひしめき合っています。
また、大聖堂から少し離れた、ブエノスアイレス通りには、H&MZARAといった比較的お手頃価格のお店が並んでおり、ミラノの若者のお買い物スポットとなっています。
私はあまり買い物をしない方なので、何も購入しませんでしたが、たとえば以下のブランドが有名なようです。

  • OVS
    www.ovsfashion.com
    イタリアにおけるユニクロ
    かなり安くバラエティに富んだ服が売られていました。

  • intimissiomi
    jp.intimissimi.com
    とても快適そうな下着ブランドです。
    超快適なことで知られる(?)ユニクロの下着をおしゃれにした感じです。

  • Camicissima
    www.camicissima.us
    スーツカンパニーのようなオフィスウェアブランドです。

雨だったこともあり、ショッピングストリートを歩き回った後は、どっと疲れが出て、ホテルで一休み、と思いきや夕食も食べずに爆睡してしまったのでした。

イタリア旅行記④(フィレンツェ→ベネチア)

この日は鉄道移動です。
早朝の人の少ないドゥオモを脇目に、サンタマリアノヴェッラ駅へ向かいます。
イタリア人は、思ったより朝早起きで、7時台でも駅前には結構人がいます。

この日はitaloという私鉄で移動します。
www.italotreno.it
trenitaliaという公営の鉄道もあるのですが、italoは車体がかっこよく、サービスもよく、この日のチケットはitaloの方が安かったので、italoにしました。

italoの車体
italoの車体

https://www.trenitalia.jp/
チケットはオンラインで購入しました。
italoは鉄道民営化に伴い、フェラーリの会長などが資金を出し合って設立された会社の鉄道で、trinitaliaの線路を借りて走行している、ということになっているそうです。
深紅の車体は、とても素敵です。

今回はベネチアサンタルチア駅まで3時間ほどの鉄道旅です。
途中、ロミオとジュリエットで有名なベローナも通りますが、特に目立ったこともなく、淡々と走っていきます。
今回は周遊ということで、移動がとても多い旅行ですが、町歩きの合間に、外の景色を見ながらその町や歴史について調べたり、ブログをまとめたり、というスタイルは、私にはとてもあっているように感じます。

サンタルチア駅到着の直前は、イタリア本土からベネチア本島を結ぶ長い橋を渡ります。

ベネチア本島への橋
ベネチア本島への橋

外は一面海で、なかなか見ることのできない景色です。
水は少し緑がかった、独特な色をしています。

サンタルチア駅を出ると、そこには早速大運河が流れていました。

サンタルチア駅前1サンタルチア駅前2
サンタルチア駅前

他のどこでも見ることができない景色に、うっとりしてしまいます。
建物も、黄色やピンクがかった橙など、明るい色のものが多いです。

ベネチアでは車は走行できないので、車の代わりに全て船がその役割を担っています。
B&Bへは、水上バスを利用します。
駅前のチケットオフィスで、チケットを購入し、早速5.2の水上バスに乗りました。

水上バスのチケット
水上バスのチケット

このバスは、ベネチア本島の北側の外周を走行します。
水上バスの駅から10分程度歩いたところに、本日のB&Bがあります。
www.booking.com
こちらのホストは、シルビアとクラウディアという女性2人です。
とても親切で、センスの良い方で、フロントの随所にそれを感じさせる飾り付けが施されています。
B&Bの共用部
B&Bの共用部

また、到着後は水を出してくれ、地図を片手に見所を紹介してくれました。
翌朝は、また早くに鉄道に乗る予定でしたが、特別に早めに朝食を用意してくれることになりました。
部屋も何やらホワイトムスクのとても良い香りがします。
B&Bの部屋
B&Bの部屋

部屋からの眺めも良く、最高のB&Bでした。

少しゆっくりしてから、周辺を少しお散歩しました。
なんてことのない路地でも、雰囲気があってとても素敵です。
一方で、町全体が入り組んでいたり、橋で渡れる場所が限られていたりして、まるで迷路のようです。

路地の景色
路地の景色

早速少し迷いながらも、ランチに向かいました。

Antico Gatoleto
Antico Gatoleto

Antico Gatoleto 店内
Antico Gatoleto 店内

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ベネチアは海鮮が有名ということで、手長エビのパスタを注文。
手長エビのパスタ
手長エビのパスタ

旨味たっぷりのトマトと、海鮮の出汁がとても美味しいパスタでした。

ランチ後は、有名なリアルト橋へ向かいます。
途中何度も迷いそうになりましたが、Google Mapのおかげでなんとか到着。

リアルト橋
リアルト橋

リアルト橋周辺は観光客でとても賑わっていました。
リアルト橋の上から眺める景色は、それはそれは絶景でした。
リアルト橋からの眺め
リアルト橋からの眺め

あまりに非日常的な景色で、完成されているので、ここは某テーマパークなのではないかと勘違いするほどです。。

暫くずっと歩き回って、道に迷いました。
どうやら、簡単には戻れないところまで来てしまったようです。
近くには、アカデミア橋という巨大な木製の橋がありました。
そこから水上バスに乗り、町の中心であるサンマルコ広場に向かうことにしました。

サンマルコ広場に向かう途中、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂という聖堂を通ったので、途中下船して、拝観することにしました。

サルーテ聖堂
サルーテ聖堂

サルーテ聖堂 内部
サルーテ聖堂 内部

こちらは、今まで見たどの聖堂や寺院よりも、ずっとシンプルです。
どうやら、黒死病の折に、人々の健康(サルーテ)を願って作られた寺院とのことです。
イタリアでは、黒死病の話をよく聞く機会があり、それがどれだけ中世ヨーロッパの人に打撃を与えたのか、想像すると恐ろしくなります。
知らず知らずのうちに、隣人がどんどん倒れていく、、自分もいつ罹患するか分からず、ある日症状が出て、、と考えると、その絶望感は想像に難くないです。

そんなことを考えつつ、再び水上バスに乗って、お目当てのサンマルコ広場へ。

サンマルコ広場
サンマルコ広場

サンマルコ広場は、凄まじい数の観光客でごった返していましたが、ナポレオンが世界一美しい広場と称したのも頷ける豪華さと美しさでした。
サンマルコ寺院は、今まで見てきたドゥオモとは大きく異なり、美しい青いドームと、大理石でできた繊細な彫刻が施されていました。
広場の両サイドには、お土産屋さんやカフェがひしめき合っています。
ちょっと外れのカフェでAperolというイタリアの食前酒を飲みました。
Aperol
Aperol

このApperoleですが、オレンジのシロップとプロセッコ(スパークリングワイン)とカンパリを混ぜ合わせたイタリア独自の食前酒で、これを片手にカフェでのんびりする観光客をよく見かけます。
甘めのお酒ですが、私の口にはあまり、、でした。(お店が悪かっただけかもしれませんが)

その後、サンマルコ広場の見物の一つである、鐘楼に上ります。
こちらはフィレンツェのものとは異なり、エレベータで一瞬で上れます。
てっぺんからは、ベネチアの島々とアドリア海の景色をのぞむことができ、とても美しかったです。
特に、先程訪れたサルーテベネチア本島の入り口でとても美しく見えました。

鐘楼から眺めるサルーテ
鐘楼から眺めるサルーテ

鐘楼から眺めるアドリア海
鐘楼から眺めるアドリア海

鐘楼の後は、サンマルコ寺院に入ります。
ベネチアはイタリアの中でもローマ教皇の権力から独立した共和国時代が非常に長く、独自の文化を築いていたため、サンマルコ寺院はドゥオモ(大聖堂)ではなく、寺院と呼ばれるのだそうです。
こちらは、リュックサック等の大きな持ち物は持ち込み禁止なので、近くの預かり所に預ける必要があります。
私達が訪れた時間は大分遅かったので、教会の内部までは入れなかったのですが、入り口付近を見学することができました。
外装と同様に、内装も豪華なもので、金とモザイクの天井でした。
(撮影禁止だったため、写真は撮っていません。)

その後、サンマルコ寺院に隣接する、ベネチア共和国時代に議会や裁判所として使用されていたドゥカーレ宮殿に向かいます。
こちらは入館料50ユーロというなかなか割高な建物ですが、その価値がありました。
内部は非常に大きく、天井などの装飾も豪華なものでしたが、それに加え、当時の武器庫や牢屋等、他ではなかなか入ることができない場所を見ることができます。

ドゥカーレ宮殿 天井
ドゥカーレ宮殿 天井

武器庫では、中世の騎士のイメージ通りの、全身を鉄で覆う形の鎧や、装飾的な剣等を見ることができました。
牢屋では、暗い独房や、囚人用のベッド等を見ることができました。
ドゥカーレ宮殿 牢屋
ドゥカーレ宮殿 牢屋

宮殿と牢屋を繋ぐ橋はため息の橋と呼ばれており、囚人が牢屋に連れて行かれる際にこの橋の小さな窓から外の世界を眺め、ため息をついたことに由来しているそうです。
今でも、小さな隙間からベネチアの細い運河と橋を垣間見ることができます。
ため息の橋からの景色
ため息の橋からの景色

日も暮れる時間になり、ちょっとこれはどうしてもゴンドラに乗ってみたいとのことで、町のあちこちにあるゴンドラ乗り場へ。
このゴンドラは、最大積載人数6人+船頭で、一律80ユーロです。
大人数で乗ったほうが割安ということで、頑張って他に興味のありそうな観光客を探したのですが、ことごとく興味ないとあしらわれる始末で、諦めて乗ることにしました。
安くはない出費でしたが、夕焼け時のサルーテ寺院や、細い運河沿いの建物を眺めるのはなかなか楽しく、他ではできない体験をすることができました。

ゴンドラ
ゴンドラ

ゴンドラから眺める夕暮れ時のサルーテ
ゴンドラから眺める夕暮れ時のサルーテ

ゴンドラから降りてからは、ライトアップされたサンマルコ広場を後にし、夕食へ。

Ristorante Centrale
Ristorante Centrale

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ここでは、ベネチア名物のイカ墨パスタと、子牛のレバーをいただいました。
イカ墨のパスタ
イカ墨のパスタ

子牛のレバー
子牛のレバー

パスタは海鮮の旨味が美味しく、レバーも意外とくさみが少なく日本人好みの味でした。
食後には、気前の良いウェイターの方がリモンチェッロを持ってきてくれました。
リモンチェッロ
リモンチェッロ

暗くて狭い路地に迷いながら、帰路につき、ぐっすりと休みました。

イタリア旅行記③(シエナ→フィレンツェ)

かなえです。 書き溜めたイタリア旅行記が不安定なネットワーク等で更新できていなかったので、まとめて更新しようと思います。

朝起きて、まずはB&Bからドゥオモを眺めます。
この日は、朝は少し雨模様。
なかなか肌寒いです。
それでも、相変わらずドゥオモはとても綺麗なのでした。

シエナから、同じくルネッサンスの中心地であるフィレンツェへバスで移動します。
チェックアウト後、バス停のあるグラムシ広場へ。
シエナフィレンツェ行きのバスは、シエナ交通という会社が運営しているバスに乗ります。
こちらは、ローカルバスなので、事前予約はできませんが、30分に1本程度の頻度で走行しています。
グラムシ広場地下のチケットセンターでチケットを購入し、フィレンツェ行きのバスを探して乗ります。

今回のバス旅は1時間半程度。
トスカーナの景色を眺めながら移動します。
バスは意外と混んでました。

フィレンツェ到着時は、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅周辺のバスターミナルに到着します。
歴史地区にあるB&Bに向かうべく、徒歩で10分程度歩くと、早速この町の中心である超巨大ドゥオモが現れます。

フィレンツェのドゥオモ
フィレンツェのドゥオモ

色合いはシエナのドゥオモに似ていますが、規模は比べ物にならない大きさです。
そして装飾がかなり細やか。
私の好きな小説で、江國香織辻仁成の「冷静と情熱のあいだ」というものがあり、その小説の舞台がフィレンツェなのですが、久々に読みたいなあとか思い出しながら、眺めていました。
B&Bには11時半以降にならないと入れないので、広場で小さいクロワッサンを片手に、コーヒーを飲んでゆっくり過ごします。
フィレンツェでの朝食
フィレンツェでの朝食
このクロワッサン、こころなしかナウシカ王蟲に見えなくもない。。

時間になったので、B&Bに入ります。
この日の宿泊先はこちら。
www.booking.com
なんと、ドゥオモからわずか2ブロックほどの素晴らしいロケーションにあるB&Bです。
呼び鈴を鳴らしても、誰も出ないので、B&Bの前に突っ立っていると、Walking DeadのNorman Reedus似の、眉にピアスをしたイケてるおばあちゃんがヘルメットを片手に現れ、B&Bに通してくれました。
見た目は強面ですが、とても親切なおばあちゃんでした。

b&b Florence Cathedralの部屋
b&b Florence Cathedralの部屋

B&Bで一休みしてから、さっそくドゥオモの方に戻ります。
この日、バッチリドゥオモのクーポラに上るチケットは予約しそびれていました。(予約いっぱいで取れなかった)
さらにドゥオモの中に入るには、2時間は並びそうな行列でした。
とてもではないですが、そんな忍耐は持ち合わせていないので、ドゥオモの隣のジョットの鐘に上ります。
こちらはオンラインでチケット購入済み。
grandemuseodelduomo.waf.it
ジョットの鐘の階段の段数、なんと400段。
ひいひい言いながらも休み休み上りきると、フィレンツェ全体を眺めることができました。

ジョットの鐘から眺めるフィレンツェの街
ジョットの鐘から眺めるフィレンツェの街

また、クーポラもよく見えます。
ジョットの鐘から眺めるクーポラ
ジョットの鐘から眺めるクーポラ

階段を沢山上った後は、ランチです。

Agricola Toscana Florence
Agricola Toscana Florence

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この日もハムとチーズの盛り合わせと、ピチを頼みました。
ハムとチーズの盛り合わせ
ハムとチーズの盛り合わせ

ピチ
ピチ
このピチは、ポルチーニのシンプルなもので、麺がもちもちでとても美味しかったです。
地元の方と思しき人も来店しており、雰囲気もとてもよかったです。

ランチ後はぶらぶらとお散歩しました。
歩いていると、昔孤児院として使われていた建物を見つけました。

フィレンツェの孤児院
フィレンツェの孤児院

この建物、今も子供の支援のための施設として使われています。
実は、以前この孤児院の向かいのホテルに泊まったことがあったのですが、この孤児院のモチーフが恐怖すぎて、すぐに思い出しました。

孤児院を通り過ぎて、お散歩を続けます。
フィレンツェはお土産の質が非常に高く、可愛らしい模様の紙や、革製品等が有名です。
途中で見つけた革製品のお店が、雰囲気も物もとても良さそうで、思わず黒い羊の革のジャケットを購入してしまいました。。

革のジャケット
革のジャケット

goo.gl
店主のおじいちゃんが、商売上手で、サイズがなんとかかんとかと言ったところかなり割引をしてくれました。
また、革のジャケットは裏返してたたむと、傷がつかないしコンパクトになるんだよ、と教えてくれて、以降の旅路はこの方法でジャケットをパッキングしました。
他にも、いくつか革製品のお店を回って戻ってきた、という人も来ていて、人気のお店なんだと思いました。

いったんジャケットを部屋に置き、今度は町の反対側へ歩いて、ベッキオ橋の方へ向かいます。
途中、レオナルド・ダ・ヴィンチ博物館たるものを発見し、見学。
館内は写真が撮れなかったのですが、ルネッサンス時代の様々な自然科学実験器具や地球儀等があり、非常に興味深かったです。
ルネッサンス時代は、フィレンツェで金融業で財を成したメディチ家の支援により、芸術と自然科学が発展したのだそうです。
当時の地球儀には、日本はない、またはとにかく小さな島が沢山描かれており、よく知られていない島国だったことがよく分かりました。
また、当時の実験器具は、実用的であるだけでなく、非常に装飾的なものが多く、芸術と自然科学が同じように扱われていたのだと感じました。

博物館を出た後は、いよいよベッキオ橋へ。

ベッキオ橋
ベッキオ橋

フィレンツェでは、第二次世界大戦時に他の橋は全てナチスによって破壊されたそうですが、フィレンツェ最古の橋であるベッキオ橋だけは残されているそうです。
色とりどりの部屋を載せた、夕暮れ時のベッキオ橋は、とても綺麗でした。
ベッキオ橋からの眺め
ベッキオ橋からの眺め

ところで、この橋にはなぜこんなにも部屋が沢山ついているのでしょう。。
もともとは肉屋が並ぶ橋だったそうですが。。
まるで増築に増築を重ねたような形です。。
現在は、橋の上は、ジュエリーショップが並んでいます。
観光客が多く、いかにもスリが多そうですが、警察官がパトロールしていました。
アルノ川の対岸に着いてからは、いくつかお土産屋さんに立ち寄ってから、別の橋からベッキオ橋を眺めました。
遠方から眺めるベッキオ橋
遠方から眺めるベッキオ橋

写真を撮りに来ている韓国人カップルを沢山見かけました。

夕暮れ時、ドゥオモの方へ戻り、ディナーを食べました。

夕暮れ時のドゥオモ
夕暮れ時のドゥオモ

Buca San Giovanni
Buca San Giovanni

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以前フィレンツェを訪れたときにも来た(らしい、記憶がない、、)地下のお店です。
こちらはかなりの老舗らしく、お客さんもおしゃれなマダムが多かったです。
相変わらずピチと、フィレンツェ名物の子牛のすね肉を、トスカーナの赤ワインと一緒に注文。
すね肉は柔らかくてとても美味しく、ワインとよく合いました。
食後にはチーズを頼んで、ゆっくりした後に、夜ライトアップされたドゥオモを脇目にB&Bへ戻りました。
夜のドゥオモ
夜のドゥオモ

イタリア旅行記②(ローマ→シエナ)

この日は早速ローマからシエナへバスで移動です。
が、早速予約時間に遅れそうになってテルミニ駅からタクシーでバス停へ。
鉄道同様、バスも意外と(?)時間通りに出発しました。
バスは以下サイトで予約しました。
global.flixbus.com
バスはさながらジェットコースターで、事故に巻き込まれなかったことを奇跡のように感じます。
外の景色は霧につつまれていて、とても幻想的でした。

バスに揺られること3時間、シエナグラムシ広場に到着。
中世そのままの城壁に囲まれたレンガ色の小さな町で、まるで進撃の巨人ワールド。。
このシエナという町ですが、12世紀頃にベネチアやローマを相手に金融業で繁栄した町(当時はシエナ共和国)でありながら、フィレンツェとのトスカーナでの覇権争いに敗れ、さらに黒死病の大流行により、14世紀には発展が止まってしまったということで、今でも当時の建物や街並みを残しているとのことです。
1995年には世界遺産にも登録されました。
定期的に複数の教会から鐘の音が聞こえて、まさに非日常を味わえます。

グラムシ広場から徒歩で直接本日の宿泊先に向かいます。
本日の宿はこちら、Albergo Bernini。
www.booking.com
ドゥオモが目の前のとても素敵な景観のテラスがあります。

Albergo Berniniから眺めるドゥオモ
Albergo Berniniから眺めるドゥオモ

町中は非常に混んでいましたが、こちらのテラスは宿泊者しか使用しないので、最高に贅沢な空間でした。

一休みしたあとは、早速町歩きへ。
まずはヨーロッパ一美しい広場と言われる、カンポ広場に向かいます。
貝殻状の扇型の広場で、中心部に向かって傾斜しています。
地面に座ってのんびりしている観光客が非常に多かったです。
また、その広場の中心に建っている建物は、シエナ共和国の行政施設として使われていたとのことです。
13世紀の建物が今もそのまま残されているなんて、とても浪漫があります。。

カンポ広場
カンポ広場

また、広場には小さな噴水もあります。
カンポ広場の噴水
カンポ広場の噴水

写真のように、シエナの町内では、ところどころで狼(と双子)のモチーフに遭遇します。
これは、シエナの町の由来と関係があるそうです。
内容は調べたのですが、なかなかややこしい話で書ききれないので、興味をお持ちの方は以下を読んでみてください。
tabicoffret.com

広場のカフェでブランチを取りました。
www.tripadvisor.jp

カンポ広場での朝食
カンポ広場での朝食

クロワッサンはもちもちで、ハム&チーズのオムレツはトロトロで美味しかったです。
イタリアのパンはどこに行っても美味しいです。

その後、お土産やさんを少し回り、超巨大ジェラートを食べ、ドゥオモへ。

シエナのドゥオモ
シエナのドゥオモ

ドゥオモとは、その土地の司教座が置かれた大聖堂のことを言うそうです。
シエナのドゥオモは、他の国では見られないような、黒と白の縞々の大理石でできた豪華な建物でした。
チケットを購入し、ちょっと並んで、中へ。
シエナのドゥオモの天井
シエナのドゥオモの天井

この大聖堂は、床のモザイクと大理石の絵柄がとても有名とのことですが、8〜10月の3ヶ月しか公開されていないとのことで、私たちはラッキーでした。
シエナのドゥオモの床の絵柄
シエナのドゥオモの床の絵柄

この絵柄ですが、大理石を大まかな形に切り出して、床にはめ込み、さらに細かい模様を彫り込んでいくという形で作成されているそうです。
ドゥオモには、ピッコロミニ家の図書館というこれまた豪華絢爛な部屋がついており、楽譜等が展示されていました。
ドゥオモの隣には、ドゥオモ付属美術館があり、その最上階はとても見晴らしが良く、シエナのレンガ色の町とトスカーナの丘陵をのぞむことができます。
ドゥオモ付属美術館からの眺め
ドゥオモ付属美術館からの眺め

その後、ランチへ。 www.tripadvisor.jp
私はトスカーナの名物・ピチという、うどんのような太いパスタを注文。

ピチ
ピチ

このピチは、トマトソース、ポルチーニ、チーズといういかにもイタリアンなソースでしたが、このトマトソースが、日本で食べるトマトソースよりずっと味が濃く、旨味満点でした。

その後、ぶらぶらと町を歩き、観光客も少ないところまでやってきました。
カンポ広場から15分ほど歩くと、大きな門にたどり着きました。

三重の門
三重の門

3重になっており、中世の町、といった感じです。
再び歩いて戻るのは大変でしたが、バスのチケットがないので、とぼとぼ来た道を帰り、元のグラムシ広場まで戻りました。
夕方くらいの時間帯でしたが、日曜日ということもあり、日帰り観光客と地元の人でごった返していました。
グラムシ広場では、ヨーロッパ各地の食べ物屋台が出るお祭りが開催されており、こちらはさらにすごい人混みでした。
グラムシ広場のお祭り
グラムシ広場のお祭り

イノシシのソーセージ等、珍しいものも売っていました。

人混みとお散歩に疲れ、再びカンポ広場に戻り、カフェで1杯カフェラテを飲みました。
イタリアのカフェラテは、とても濃く、私には強すぎるように感じました。
カンポ広場では、大勢の人が中庭に座って、景色を眺めたり、会話を楽しんでいました。

いったんB&Bに戻り、美しい夕焼け時のドゥオモを眺めました。
B&Bのテラスはとても静かで、宿泊者が買ってきたワインやハムをつまみながら、思い思いに過ごしていました。

夕方のドゥオモ
夕方のドゥオモ

しばらく休憩した後、B&Bのすぐ下にある、ワイン食堂でディナーにしました。 www.tripadvisor.jp
まずはトスカーナ名物であるハムとチーズの盛り合わせを注文しました。
ハムとチーズの盛り合わせ
ハムとチーズの盛り合わせ

こちらはかなり盛りがよく、これだけでもお腹いっぱいになってしまいそうでしたが、赤ワインとの相性がよく、とても美味しい一皿でした。
あとは、ポルチーニクリームのピチと、ステーキを注文しました。
ステーキ
ステーキ

どれも旨味がたっぷりで、たらふく食べ、B&Bに戻ってからはぐっすり寝てしまいました。

イタリア旅行記①(成田→ローマ)

かなえです。
需要なんてあってもなくても書かずにはいられない、イタリア旅行記書きたいと思います。

今回の旅程ですが、10日にしてローマ、シエナフィレンツェベネチア、ミラノの5箇所を周るスーパー弾丸計画です。
私個人としてはローマ、フィレンツェは2回目、他は初めての訪問です。
トスカーナの古い町だとか、他にも色々と行きたい場所はあったのですが、今回はイタリアの人気所をおさえる目的で、これでも絞りました。

成田空港からローマフィウミチーノ空港へ

初日は成田空港からローマです。
今回はフィンランド航空で、ヘルシンキ乗り継ぎで行きました。
フィンランド航空はご飯も美味しくないし、無機質で狭い機内というイメージを勝手に抱いていたのですが、実際にはミニマルでおしゃれで広い機内、オーロラをイメージしたと思われる緑と青の機内照明、とっても美味しい機内食という完璧なフライト体験でした。
また、ヘルシンキ空港も、かなり広くて移動に時間はかかったものの、こちらも北欧デザインのおしゃれな建物で、人も余裕があり、次は旅行先としてちゃんと訪れたいと思いました。
ローマに着いたのは、夜の6時頃で、外はまだ明るかったです。
空港内でvodafoneSIMカードを購入。こちらのアクティベーションにわりとつまづきました。。(海外旅行あるある)
詳細は後ほど。
ローマフィウミチーノ空港

フィウミチーノ空港からテルミニ駅へ

Leonardo Expressで中央駅であるテルミニ駅に向かいます。
このLeonardo Express、乗る前にプラットフォームに設置されているマシンで購入したチケットのvalidateたるステップを踏まねばならないのですが、説明書きが全くなく、旅行者みんな大混乱していました。
QRコードをかざす場所があるのですが、残念ながらこれは罠です。
正しくは、チケットをマシン中央の挿入口に挿入するだけです。
挿入口はチケットに対してやたら幅広ですが、"align left"と記載されているとおり、左寄せで挿入しなければならないようです。
しかも、緑のランプがついていなかったり、赤いランプがついていたりするマシンは故障してます、多分。
なんとかvalidateを完了し、無事時間通りの電車に乗ることができたのでした。
出発時刻は予定時刻+5分程度だったと思います。
思ったよりも時間通りでした。
Leonardo Expressチケット

テルチェックイン

テルミニ駅に着く頃には、あたりは大分暗くなっていました。
イタリアは宿泊施設がお高く、また翌日早朝のバスに乗る予定だったので、比較的安価で交通の便の良い、テルミニ駅前のHotel Riminiに宿泊しました。
ホテル リミニ (Hotel Rimini) -ローマ-【 2019年最新の料金比較・口コミ・宿泊予約 】- トリップアドバイザー
Hotel Rimini
バックパックで簡易宿に泊まるのは久々だったので、沢木耕太郎深夜特急を思い出して高ぶりました。
沢木耕太郎深夜特急は、旅好きの方なら絶対ハマりますので、旅好きでまだ読まれていない方は是非。

SIMカードアクティベーション

ここで、一旦落ち着いて、SIMカードアクティベーションを実施します。
手順通り端末を再起動したり、CellularをOnにしたりするのですが、なかなか接続できず。
結果、Settings > Cellular > Cellular Data Network > APNの設定を手動で書き換えて、端末を再起動して、暫く経ったらアクティベーションできたのでした。
APN設定

ディナー

無事SIMカードもアクティベートでき、落ち着いたところで、待ちに待ったディナーです。
ホテルから15分程度歩いて、テルミニ駅の反対側へ。
夜の駅前はなかなか治安が悪そうでしたので、荷物をがっつりガードし、足早に移動します。
最初、以下のお店に行ったのですが、8時頃に行ったにも関わらず、10時過ぎにならないと入れない、と言われるほどの混雑具合。
www.tripadvisor.jp
ローマには後日また滞在するので、いったん諦め、こちらのお店へ。
www.tripadvisor.jp
ミックスサラダ、ハモンセラーノマルゲリータピザ、ポルチーニ茸のフェットチーネ、白ワインを注文。
これが、、めちゃくちゃ美味しかったです。
どれも素材の良さを活かした系の美味しさで、あっという間に平らげてしまいました。

ポルチーニのパスタ
ポルチーニのパスタ

夕食後は眠気のあまり、ホテルに戻って即寝しました。
ベッドは固すぎず柔らかすぎず、ぐっすり眠れました。

Code for Japan Summit 2019に運営スタッフとして参加しました

かなえです。
昨日から遅い夏休みで1週間イタリア旅行ということで、このブログが旅行記と化す前に、9月28日、29日の2日間(既に1週間が経ってしまいましたが)、運営スタッフとして参加させていただいたCode for Japan Summint 2019について書きたいと思います。

Code for Japanについて

私も初心者ではあるのですが、Code for Japanとはなんぞやというところをご説明したいと思います。(間違っていたらご指摘ください。)
Code for Japanとは、ITの力で市民・企業・行政の三者が一体になって、日本や地域の課題を解決することを目的に、「ともに考え、ともにつくる。」というビジョンの元、2013年に設立された一般社団法人です。
Code for Japanとは別に、Code for 〇〇(地名)といった地域版の組織が日本全国に沢山あり、ブリゲードという形で相互連携しています。

www.code4japan.org

Code for Japan Summitについて

Code for Japanが年に1回開催している、大規模イベントです。
複数のLT(ライトニングトーク)やセッションにより構成されており、開催地は毎年変わるというか、毎年日本全国のどこかで開催されます。
登壇者、スポンサー、参加者、運営スタッフとも、日本や地域を良くしたいという熱い想いをもった人々が様々なところから集まり、とても楽しい雰囲気のなかで創意工夫を凝らしたセッションが行われるので、さながらお祭りのような場です。
2019年は、千葉県海浜幕張神田外語大学のキャンパスで、Spark Joy!というテーマで、Code for JapanとCivic Tech Zen Chibaの主導のもと、開催されました。 神田外語大学は、まるでキャンパス中がカフェのような、おしゃれで開放的な環境で、驚くほどイケてる場所でした。。

summit2019.code4japan.org

www.kandagaigo.ac.jp

運営スタッフについて

2日間で延べ人数1,000人ほどが参加するイベントなので、裏方の運営スタッフもそれなりに人数が必要です。
今回は80人以上のスタッフが参加しており、運営コアメンバー以外にも、司会、カメラマン、グラレコ(グラフィックレコーディング、会議やカンファレンスの内容をイラストを用いてリアルタイムでまとめる手法)、自動翻訳システムまわり、Web/モバイルアプリまわり、海外ゲストアテンド、物販、受付などなど、様々な役割があります。
私は、2015年に池袋の豊島区役所で開催されたSummitで、仕事の繋がりで、海外ゲストアテンドを担当させていただいたことがあるのですが、今回久々になにかお手伝いできたらということで、今回は受付という立場でイベントに携わらせていただきました。

所感

  • 運営スタッフとして参加してみて
    正直思ったよりもはるかに大変でした。。
    ただでさえ、1,000人も参加するイベント、しかもお金のやりとりも発生するので、事前準備もそれなりに必要です。
    にも関わらず、よりによって本業のサービスリリース、退職、Code for Japan Summitが同時にやってきたので、開催前の1週間は私の頭の中がSpark状態でした。アドレナリン出まくってました。
    当日は私のミスのせいもあり、また久々のCode for Japan Summit、しかも初めての受付ということで、特に1日目の朝はバタバタして、周りにかなりご迷惑をおかけしました。
    それでもそれでも、今回担当させていただけて、本当に良かったと思っています。
    一番大きかったと思うのは、やはり色々なバックグラウンドを持った、熱意ある方々との出会いです。
    参加者は行政の方、IT系の方、スタートアップの方など、様々な方がいらっしゃるのですが、普段お仕事では出会えないような方も多く、色々と新たな発見がありました。 また、熱意とリーダーシップ、主体性のある方が多く、(私自身は右往左往しながらも)非常に勉強になりました。
    そういう方って、ちょっとお話するだけで、やっぱり何か伝わってくるものがありますよね。
    お話していてもとても楽しいというか、自分まで勇気づけられるというか。

  • セッションについて
    正直今回はあまり集中して聞く時間がなく、受付付近で半分耳を向けるような状態でしたが、それでもなかなか面白いお話が多く、今度は参加者としてじっくり聞いてみたいなと思いました。
    アクセンチュアの工藤さんの講演や、若手起業家の方の講演も面白かったですが、個人的にツボだったのは、「BADオープンデータ供養寺」というセッションです。
    CSVが文字化けするんですけど、、ってこないだ確かに本業で問い合わせあったな、、とか、JSONとはなんぞや、とか、エンジニア的にはよく知られていることでも、場所を変えれば「はて?」といった内容なわけで、そこを分かりやすく解説することで、ITへの敷居をかなり下げることができるのかも、もっとIT活用の場を増やせるのかも、と実感しました。
    実際、会場からは「おおー」という歓声が聞こえてきてましたね。
    他には、行政の世界では、テーブル型のデータ(明細データ)よりもクロス集計表のほうが評価され、オープンデータとして公開されている、みたいなお話があり、新たな発見でした。
    また、このセッションはエンターテイメントとしてもかなり完成されていて、思わず聞き入ってしまう内容でした。
    セッションの一部はYoutubeでも配信されているのですが、ネットワーク環境がよくなく開けないので、後ほどリンク貼ります。。

そんなこんなで、周りの方にはかなりご迷惑をおかけしてしまったCode for Japan Summit 2019ですが、運営スタッフの皆様のおかけで、なんとか乗り越えることができ、素晴らしい会になったと思います。
来年は愛知で開催されるとのことで、日程があえば是非また参加したいなと思いました。
ご興味の方は是非。